アンダーグラウンド/村上春樹 講談社

この本は、是非本ではない。
今日生きる者の、必読本である。

この本に限って、私は何枚もの下書き原稿を書きました。
そして、全て反故にしました。

先入観を与えたくない気持ちがあったことも確かですが、私自身、言葉に落とせる
程、この本から受け取った世界を消化し得ていないことの方が、大きかったからで
す。
このことは、追々考え考え書いてゆこうと思います。

私達は、世界が変わる新しい言葉を獲得したのです。
(97年3月感想文前文)

日本人の身体観の歴史/養老孟司 法蔵館

以前『唯脳論』を読んで、養老氏の脳化社会の考えには、とても触発されることが多かったです。
この本では、身体観というより、心身2元論について「脳」という立場から、光が当てられています。

身体を生物学的系統として考えてみると、「身体」は「視覚系」とそれに由来する脳の部分を中心に認識されることであり、「心」は「聴覚運動系」とそれに関連する脳の部分での認識であるらしいです。
又、「言語」は「視覚と聴覚に共通する部分」での脳活動なのだそうです。

人類が、心身2元論として「考えてしまう」のは、「心」「身」が別部位で活性化されるという、そんな脳の構造を「持ってしまっている」必然なのです。
まあ「脳の癖」ですな。

なんだ〜そうか。
でも脳のやつは、なんで心と身体ってものを「考えついた」のだろう。
う〜ん、分らん?!と俺の「脳」は考えています。
(2006年1月)