(97年6月感想文)
今回の台湾旅行の目的一つは、この世界四大博物館に上げられる故宮博物院を訪れることでした。
実際、想像以上の宝の山です。
朝9時より夕刻5時までまる1日見て回ったのですが、とにかく凄かったです。
帰りには図録でも買おうと思ったのですが、その時は見てきたばかりの胸ドキドキのままで、写真を見ても全然食指が動かなくて結局買わずに帰ってきてしまったのです。
今では非常に後悔していて、それ以降展示会や特別展に行くとかならず図録を買う事にしています。
帰国して他の人に説明しようにも、口から出る言葉は「凄い!」「何て言うか、とにかく言葉にならないほど美しかった!」と言う言葉しか出てこなくて、説明になりません。
美術品や歴史の文物は言語外の力に満ちていて、それが桁違いだと文字通り言葉を失ってしまいます。
とは言っても他者にも伝わらず、自分もあの感動に少しでも触れたくて、今一度図書館で博物院の本を数冊貸りて読んでみました。
本書は、他の本の宝物のすばらしさだけを強調したトーンとは違い、文物につながる歴史やその当時の信仰、生活やものの考え方などが平易な文章で綴られており、私自身充分楽しめました。
そうだったのか!もっと良く見てくればよかったと後悔しながらも、次の再会を楽しみにし始める徳さんです。
しかし文物は、3ヵ月ごとに替わるらしいし、宝物が一巡するにはなんと数十年もかかるそうです。
こりゃやっぱり、定期的に行かんといかんな。ん?定期的?
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