子どもから薦められたコミックですが、感心して、驚いて、笑って、泣いて、深く感動しました。
私がここ10年内で読んだ中でも、ベスト3に入る長編コミックです。
子ども達と各シーンの意味や、登場人物達の想いなどついて熱く議論し、
娘からは
「それは、あくまでもお父さんの解釈や想像でしょ!普通はこのシーンそのまま、二人の幸せを願ってと、読むんじゃない。」
と言い放たれ、
「俺の勝手な解釈と言われたら、そうだけど。その次の花本の表情と次のページのリカのセリフを考えると、お父さんの想定が一番自然じゃないか?」
息子は
「確かに、M子のとらえ方も考えられないことではないけど、前のページのカットを見ると、アップしている手の向こう側に一人で佇んでいるだろ、これが二人なら、右上の言葉が、M子の解釈を裏付けられるとは思うよ。でも俺は、その前から続いている自己問答に、後悔と報われない恋心が表れていて、それが後半のハグに対する行為と重なっていると思うんだ。」
そうです。
私も、子ども達も、思いっきり「青春スーツ」を幾重にも着込んで・・・・
胸の奥が、ジリッと焦がれる名作です。
(2007年3月)
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